こんにちは。
福井県敦賀市 イワイガラスの5代目 岩井達也です。
今日、現場から帰ると1月の初旬にAmazonで予約購入した本が届いていました。
エクスペリエンス・マーケティング(通称エクスマ)という考え方の紹介の本で、
エクスマとは商品やモノを売るのではなく、
その商品を通じての体験や独自の価値を売るという考え方・・・であってるかな?(^^;)
僕はまだエクスマという言葉さえ知ったばかりでまったく理解できてません。
JCの先輩や友達がこういう勉強をよくされていて僕もちょっと興味を持ったので買ってみました。
ちょっと勉強してみようと思います♪
サッシメーカー大手2社から新商品の発表
はい、今日は現場レポートではありません。
1月の中旬から終わりにかけて、LIXILとYKKからそれぞれ新しい高性能なサッシの発表がありました。
発表が早かった順(というか5代目が知った順)に紹介します♪
LIXIL 5層ガラスの完全樹脂窓 レガリス
・・・ご、5層だと・・・?( ゜д゜)
熱貫流率が0.55W/㎡・Kということです。
だいたいグラスウール10K品の100mm厚の壁と同等くらいですか?間違ってたらすいません(汗)
以前5代目のパトロールで当時の最新高断熱サッシの紹介をしましたが、その数値をはるかに上回る商品です。(最新の住宅サッシの紹介 2014年12月)
最近ペアガラスの上を行くトリプルガラスが出てきてビックリしてたのに5層がでてきちゃって僕ら業界の人間は驚きなわけです。
新建ハウジングさんの記事はこちら
YKKAP 熱貫流率1以下の大開口スライディング窓と玄関ドア
だんだんと高断熱サッシが出てきていましたが、高断熱で大型の窓っていうのはなかなか難しかったんですね。
特に開閉できる大きな窓というと引戸のように車で動くものがメインになってくるわけです。
ところがアルミサッシから断熱性能の高い樹脂窓に変わっていっていることや、引戸は気密の面で不利になる点から引戸で高性能というのが難しく、最近の高性能窓は小さめの開き窓のような形状が多くなっていたんです。
それを独自の部品を開発して解消したものがこちら。
ついでに玄関がこちら
どんどん進む開口部の高断熱化
本当にこの数年でのサッシの進歩はすごいです。
ですがこれでもやっと住宅先進国に追いついてきた感じなんです。
さっきから熱貫流率って難しい数字が出てきてますよね?
小さいほど断熱性能が高い数値なんですが、住宅先進国のドイツでは窓は熱貫流率1.3W/㎡・K以下とする基準があります。
この1.3以下という数値をクリアしている国内のサッシはまだごく一部の商品となっています。
この2社の発表に対する5代目の見解
小童がえらそうな見出しを書いてますが(汗)あくまでも僕の感想です。
前もって言っておきますが、当社はどちらのメーカーさんともお付き合いがありますし、仲良くさせていただいてますし、これからも仲良くさせていただきたいと思ってます。(なんか変な言い訳みたいになりましたがw)
いや、Facebookでもこの2社の話がでたんですね。高断熱住宅について日々研究されて、高断熱住宅の普及に多大なるご尽力をされていらっしゃる方々の間で。
その意見と全く同じことを思ったのですが、
なんとなくLIXILの5層サッシは業界No.1を取りにいったんだろうな、と思うわけです。
YKKの2つの商品は高断熱住宅を普及されている人たちのニーズに応える商品を出したんだろうな、と。
より高性能なサッシがどんどん出てくるのは素晴らしいことですが、今はまだ種類がでそろっていない高性能サッシの幅を広げることが先なのかな~と思うわけです。
小童のお願い
生意気ついでにメーカーさんに5代目からのお願いでも書いておきましょうかね(笑)
樹脂窓が出だした数年前から、5代目は樹脂窓から樹脂窓へのカバー工法の方法を結構真剣に考えております。
メーカーの開発・研究の方とお話をさせていただいたこともあります。
樹脂窓から樹脂窓へカバーできるリフォーム商品を同時進行で開発してほしい。
最近建てているところも減りましたが、一時 輸入住宅(海外仕様の住宅)が国内でも流行り、敦賀でも多く建ったようです。
その窓は海外製の樹脂サッシで、10年近く経つと金具が錆びて部品が壊れ、錆を受けて樹脂も劣化してダメになるということが起こります。
「建てた工務店に言ってもメーカーが潰れてどうにもできないと言われて困ってるからイワイさんなんとかして!」
って何度か言われてなんとかしてきました。
ただ、やっぱり見た目があまり美しくないんですね。お客様には大変喜んでもらいましたが。
国産サッシもいずれそうなってしまう可能性があるわけです。
国内メーカーですから部品は準備できるでしょう。
でも住んでる人って部品がダメになりそうだからって交換依頼しませんよね?
ほんとにダメになってからですよね?
そうなった時には部品だけで済まない致命傷を負ったこともあるわけです。
ちょっと開け閉めがし難くなった窓が致命傷で、窓全部取替えが必要でそのために外壁剥がしたり切って復旧したり、ケースによっては足場組んだり・・・。
部品なら少しのお金で済むのにこんなの大出費ですよね。
こんなとき怒られるのって僕らなんですよ。(涙)
いいものを作って世に送り出していただくのは素晴らしいことですが、アフターも考えていただきたいと思うわけです。
なんだか最後の方アツくなっちゃいましたが(テヘッ)長くなってきましたので今日はこの辺で終わりにしようと思います。
終わり方ザツーーー。