「低温」な家で受ける気付かない体の負担

昨夜、敦賀のゲームバーSynergyさんでファイナルファイトのラスボスに到達しました。

日本刀振り回すハガー市長

興奮のあまりラスボスの写真は忘れました。ボーガンの前に瞬殺されて全クリならず。。次回こそは!( ゜д゜)

こんにちは。福井県敦賀市 イワイガラスの5代目 岩井達也です。

Synergyさんは青年会議所の仲間がやってるバーです。ゲーム好きな人は是非♪

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今日は健康な家づくりブログ第6話。

「寒い」と感じる家だけがリスクがあるわけではありません。無意識で体が冷えてしまうことで、生まれるリスクもあります。その辺りを書いていこうと思います。

「寒さ」と「低温」の違い

僕のこの健康な家づくりのブログは、近畿大学の岩前篤先生の講演やデータを参考にさせていただいている、と以前書きました。その岩前先生曰く、寒さと低温は違うそうです。

 「低温は万病のもと」というのが、この頃の私のキャッチフレーズです。

これが、「寒さ」ではないことにぜひご注意ください。「寒さ」というのは体が低温にさらされたことを心が認識した状態で、「低温」というのはただ単に体が低い温度にさらされた状態です。

「健康」と「断熱」 住宅高断熱化が日本を救う より引用

なんとなくイメージわきますかね?例えば冬への季節の変わり目に、仕事やゲームに夢中になって、長時間パソコンに向かい、作業が終わってふとした時に部屋の温度がかなり下がっていて、体が冷えていることに気付く、なんてことはありませんか?

え?ない?

冬に酔っ払ってグデングデンで帰って来た時。奥さんも寝ちゃってて、お風呂に入らなきゃいけないけどちょっと休憩・・・ってソファで3時間くらい寝ちゃって、目覚めたらめちゃくちゃ体が冷えてて、なんなら既に喉も痛くて奥さんに「バカねぇ」って呆れられること。

あるよね。そこの旦那さんもあるよね。

こうして無意識のうちに長時間に渡って低温にさらされてしまう状態が、健康に影響を与えるといいます。冬になると、もしくは季節の変わり目になると気管支炎になる、という方は多いんじゃないでしょうか。かく言う私もその1人です。これは部屋を温める暖房で喉が乾燥してしまうというのも1つですが、もう1つの大きな要因として、低温の冷えた空気を吸い込むことによる肺の免疫力低下があります。この点について、岩前先生のデータと、私の経験から少しお話をしたいと思います。

こちらは岩前先生が独自で3万5千人を対象に行った健康調査の結果だそうです。

こちらは新築の際に高気密高断熱住宅へ引っ越した方を対象に行った調査だそうです。

下にある横軸の『3→4→5』というのは、数字が大きくなるほど断熱性能が高い家になります。縦軸は体調の改善が見られたかどうかの割合です。よりグレードの高い家へ引っ越すと、気管支炎や喉の痛みのなど、9つの項目で改善が見られたということです。

暖かい家に移り住んで、体が健康になった、調子が良くなったという人がこれだけいるんですね。血圧の上下も少なくなるので、高血圧の方の血圧も下がる傾向にあるようです。

また、私の実家は20年ほど前にLIXIL(当時のTOSTEM)のスーパーウォール工法(以下SW工法)というもので建てました。高気密高断熱住宅であり、ヒートパネルを使って家中を20℃前後に保つ家です。床断熱などもいれていませんが、真冬でも素足で生活できる家で、家の中はTシャツでも過ごせます。私はこの家に6年ほど住み、大学生になると名古屋のアパートで1人暮らしをしました。

敦賀市よりも冬は暖かい名古屋でしたが、冬になるとトイレに行くのが寒くてイヤで、お風呂に入るのも寒くてたまらなかったです。夜寝るまでは暖房をかけておいて、乾燥するのがイヤで布団に入る時に暖房を消して寝ていました。

名古屋にいた4年間、そのあと京都で暮らした3年間は、必ず1度は11月~3月ごろに気管支炎になってました。これは夜間寝ている間に、体は布団で暖かくしていますが、部屋の冷えた空気を吸って、気管が冷えて免疫力が落ちてしまっていたんだと思います。

こうして冷たい空気を吸って、気管や体が知らないうちに冷えているというのは無意識ですよね。頭が「寒い」と認識すれば、暖房をかけたり対処をしようとします。ですが家の断熱性能が低く、外の気温の影響を受けやすい家に住む場合、このように気付いていない所で身体に負担がかかってしまっている可能性があるのです。

室温と身体への影響

こんな風に書いていると、『暖かい家に住んでいたから体が軟弱になって免疫が落ちたんだ』っていう風に言いたくなる方もいらっしゃると思います。この考え方は古いというか、間違っているということは第4話で書きましたね。そう思っちゃった方は是非読んでみてください。

イギリスでは国の保健省の年次報告書で、寒さが健康に影響を与えると書かれています。16℃以下で呼吸器疾患に影響有あり、12℃で血圧上昇と心臓血管疾患のリスク、5℃で停滞温床を起こすハイリスクと書かれ、「部屋の温度を上げてください」と書かれています。

岩前先生の資料より

これを見て、前回のブログに出した室温の表を見ると、イギリスの住宅水準が日本よりも高いことがわかります。

室温が高い北海道でも19℃、ほとんどの県で16℃を下回ります

こうした厳しい水準が欧米でありますが、エアコンや暖房設備をガンガン使っている、というわけではありません。家が外の温度に影響されにくいような、断熱性能の高い家づくりをしているからこのような基準も作れるんですね。

このように、「健康」という観点から見て、日本の家づくりの考え方は欧米諸国と比べてかなり劣っているというのがわかります。

さてさて、また結構な量になってしまったので今日はこのあたりで。

次回は住宅性能の基準に差がある日本と欧米で、健康寿命というものに焦点をあてて書いてみようと思います。

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