こんにちは。
福井県敦賀市 イワイガラスの5代目 岩井達也です。
今日はいつになく内容の固い5代目ブログですよ~(笑)
6月23日に金沢で開催されたAPWフォーラムというYKKさんの主催イベントに参加してきました。
先日参加したLIXILのGoodLivingフォーラムの時と同じく近畿大学の岩前篤さんの講演があり、これはぜひ参加したいと思い、金沢へ行ってきました!
岩前さんは「健康に暮らすための住宅」というテーマをいろんなデータを使って非常にわかりやすく説明してくださいます。
2回の講演を聞いて非常に共感できたのが、
●ZEH(ゼロエネルギー住宅)≠良い住まい
●スマートハウスを目指してはいけない
という事。
なかなかインパクトありますよね。
ただ、じっくり論理的にかつわかりやすく説明をされていました。
2つのポイントをまとめます。
ZEHとは住宅の外皮計算を行い、そこから一次エネルギー量を計算し、太陽光パネルなどの創エネ設備をのせてエネルギー収支ゼロとなる家。
スマートハウスとは太陽光パネルや蓄電池、高性能エアコンや高性能温水器を使った超省エネ設備を備え、HEMSでエネルギー消費量を目で見て管理できる住宅。(定義があるわけではないので解釈は様々ですが・・・)
なじみの無い方には未来的な印象ですよね!
国内にこのZEHを目指している工務店やスマートハウスを売りにしているハウスメーカーがどんどん増えています。
昨年、イワイガラスもZEHを設計から請け負い一棟建てました。
国交省への申請書類を作りながら感じましたが、ZEHをクリアするにはそこそこの断熱性能でも設備のグレードアップでも数値はクリアできます。(太陽光パネルをたくさんのせる、ということではなく、高性能エアコン、高性能水栓を使う。いわゆるスマートハウス化。)
しかし、5代目がこの新築を請け負う最中、同じ日本海側の島根県でドイツのパッシブ基準をクリアする住宅を建てている大工さんとご縁をいただきました。
大工さんは設備に頼らない躯体の超高断熱化、超高気密化住宅を建てていました。
人があきれるほど断熱にこだわり、人がやったことないほど気密にこだわっていらっしゃいました。
すべては住む人の健康、快適さ、幸せ、さらにはこれから縁を持つまだ見ぬお客様のことを考えていらしゃるんだなと感じました。
この大工さんのフェイスブックを見ていて、これを目指さなければいけないと感じました。
機械や設備機器頼りの重装備化住宅ではいけないんです。
話がごちゃごちゃしてきているでしょうか?
どちらも同じ“省エネ”を掲げています。
●ZEH(の一部)やスマートハウス・・・高断熱化+省エネ設備+創エネによる省エネ住宅でありゼロエネルギー住宅
●パッシブハウス・・・機械に頼らず自然の力を利用し、超高断熱化により設備にも頼らない省エネ住宅。発電設備を設ければもちろんゼロエネ住宅に。
という感じでしょうか。
同じ目指すなら間違いなく後者。
ただね、やっぱりどっちになってもイニシャルコストは高いですよ。
岩前さんも
と言ってました(笑)
でもね、建てる時の費用って性能が良ければ数年でペイできるんですよ。
理由や根拠もないのに高いもんはダメですが、間違いない根拠がこれからイワイが目指す家にはあります。
35年間ずるずる光熱費がかかってローンも払って設備の機械も直して。。。な家と
買う時高いし35年間ローンはあるけど水道光熱費がかからなくてそもそも機械に頼らないからメンテもわずかな家。
諸条件にもよるでしょうが、基本的に35年間で支払う額は後者の方が断然少ないんですよ!!
まだまだ5代目の知識では足りないものがありますのでまた勉強です。
岩前先生のお話を2度も聞くチャンスをいただいたメーカーさんに感謝!!
新築、リフォームでこの縁で得たことをお客様に伝えられるようがんばります。
なんだかいつになく固い内容になりました(汗)
おしまいっ!!(←なんじゃそら)