住宅の名前がいっぱいあってもう大変!なあなたへ

こんにちは。

福井県敦賀市 イワイガラスの5代目  岩井達也です。

モニター復活!( ゜д゜)

N井社長ありがとうございました♪(´ε` )

さて今日は現場レポートではなく住宅性能の話。

あらかじめ言います。話が堅くてなげぇっす!笑

ZEHとかエネルギー収支ゼロの家とかパッシブハウスとかって聞くけどいったいなんなの?

ブログを見ていただいている方や新築を考えていらっしゃる方から最近聞かれることがありました。

今日はそんなあなたに長い長いブログを書きましたよ♪(´ε` )笑

上の表はざっくりと今の住宅業界で聞く名前に順序をつけたものです。

ピラミッドの上に行くほど住宅性能のレベルがあがります。

それに伴い、家を建てる時にかかる費用(イニシャルコスト)もあがります。

LCCM(ライフ サイクル カーボン マイナス)住宅

家を建てる時から運用時(人が住んでいるとき)、廃棄時(住むことをやめて解体するとき)において、できるだけ省CO2に取り組み、太陽光発電などの再生可能エネルギーの創出により、住宅の生涯を通じてCO2収支をマイナスにする住宅。ん~わかりにくい!

建てる-住む-解体するまでに出ちゃうCO2が住宅で作るエネルギーよりも少ない住宅。

究極的な住まいのの理想 と呼ばれていましたが、すでにデモンストレーション棟というのが建っており、研究が進んでいます。

パッシブハウス

極めて高い断熱性能・気密性能により1年を通してできるだけ冷暖房に頼らない暮らしを実現する住宅。

日本でもパッシブハウスの基準をクリアした家に住む方がわずかではありますがいらしゃいます。

基準となる数値についてはのちほど書きます。

ZEH(ゼロ エネルギー ハウス)

生活に必要なエネルギーを太陽光発電などの創エネルギーでまかなえる住宅。

ZEHはゼロ エネルギー ハウス の頭文字ですので、エネルギー収支ゼロの家は同じようなものですね。

トップページからZEHのざっくりした説明のページにいけますのでそちらをご覧ください。

また、イワイガラスで一昨年から昨年にかけて設計・施工いただいたT様邸もZEHの基準をクリアしています。

T様邸の紹介ブログはこちら

じゃあパッシブハウスとは?

敦賀市内でも住宅の広告にパッシブデザインとかパッシブな家という濁したような表現を見かけます。

ほんとにパッシブハウスと呼べるものなのかな~なんて5代目は見ながら思っています。

パッシブハウスは次世代省エネ基準の5倍以上の暖房エネルギー効率と言われています。

そんなこと言われてもわかりにくいですよね。

パッシブハウスの表現のひとつにある暖房器具を使わなくても冬場の室内温度を16度以上に保てる、とう表現は分かりやすいのではないでしょうか?(^^)

暖房などの器具への依存が極めて低い家のことです。

暖房無しでも家の中全体が冬あったかいっていいですよね。

玄関が寒い、廊下が寒い、トイレが寒い、お風呂が寒い、そもそも家に帰ると暖かいところが無い・・・

私の住む家もそうですが、寒いと感じるのはかなりストレスですよね。

というか暖房無しでも冬生活できるなんて想像もできないという方も多いかと思います。

じゃあそのパッシブ基準ってどんなもの?

上記のT様邸ですが、次世代省エネ基準を十分にクリアした住宅です。

ゼロエネルギー化推進事業(現在のグリーン化事業)の補助もいただきました。

そこでT様邸がパッシブハウス基準をクリアしているか検証してみようと思います。

T様邸 スペック  125.79㎡ Q値1.97W/(㎡・K) 設計一次エネル消費量 49.19GJ  C値:0.4c㎡/㎡

暖房エネルギー消費量 11.01GJ/年 冷房エネルギー消費量 4.38GJ/年

①一次エネルギー消費量(家電含む)120kwh/㎡以下

49.19GJ/年=13663.888・・・÷125.79㎡=108.62kwh/㎡ < 120kwh/㎡なのでOK

②冷暖房負荷がそれぞれ15kwh/㎡以下

冷房負荷・・・4.378GJ/年=1216.111・・・÷125.79㎡=9.67kwh/㎡ <15kwh/㎡なのでOK

暖房負荷・・・11.011GJ/年=3058.611・・・÷125.79㎡=24.32kwh/㎡ >15kwh/㎡なのでNG 

③気密性能として50Paの加圧時の漏気回数0.6回以下=隙間相当面積C値0.2c㎡/㎡以下

T様邸C値=0.4c㎡/㎡ > 0.2c㎡/㎡なのでNG

よってT様邸では②の暖房負荷、③のC値で基準を下回りましたのでパッシブハウスの基準はクリアできませんでした。

このときは予算やゼロエネの基準を満たすこと、お施主様の要求室を満たすことを優先して・・・というか初めての設計施工で正直そこまでの知識・余裕はありませんでした(汗)

この基準をクリアするには当然、建てる時の建築費用はかかります。

ですがより健康で快適な生活ができ、ライフサイクルコストが少なくて済みます。

難しい言葉がいっぱい

いま家を建てようと考えている方で最近でてきた新しい言葉がわからず苦労されていると聞きました。

いまはネットなんかで調べたらすぐいろんな言葉がでてきますよね。

ただ、その言葉をしっかり説明できる設計士、工務店も少ない。

5代目も間違った覚え方をしないように必死です(汗)

5代目は正月休みにこんな本を読んでました。

エコハウスのウソ

著者 前 真之さん

Facebookで最近いろんな建設業の方が読んだと話題になってました。

まだ1回だけ一通りざっと目を通した程度なのですが、できるだけわかりやすく説明しようとしてくれている本だなと感じました。

当然専門用語もバンバン飛び交ってるので、建設業以外の方は難しい部分もあるかと思いますが、いま出ている本の中では深いところまでわかるように説明されているんじゃないでしょうか。

最後に

この手の内容を書くと長くなっちゃいます(^^;;

ほんとはもっと長かった!いっぱい削りました(´Д` )

それでも途中からコレやべぇなwって感じなら書いてましたが、パワープレーで押し切らせていただきました♪(´ε` )

最後に、私はこの本の出版社さんの回し者ではありませんのでw

最後までお付き合いいただいてありがとうございました♪

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