断熱性能の低い家に暮らすリスク ヒートショック編

こんにちは。福井県敦賀市 イワイガラスの5代目 岩井達也です。

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今日は健康な家づくりブログ第5話。

ここまで、冬の家の中で亡くなる人が多いのに、日本の家は夏向きに作られてきている、という感じで書いてきています。今日は断熱性能の低い家に住む危険について書いていこうと思います。

「寒い」と感じる家の危険

ヒートショックという言葉。この時期の新聞やニュースでよく見かけますね。言葉を聞いてピンと来る人も多いと思います。ヒートショックという言葉を調べてみると、

急激な温度の変化により血圧の乱高下や脈拍の変動が起こること。冬場の入浴時や冷暖房の効いた部屋から外へ出た時などに起こりやすく、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの深刻な疾患につながる危険性がある。高血圧や動脈硬化の傾向がある人が影響を受けやすく、特に高齢者は注意が必要とされる。日本では年間1万人以上がヒートショックが原因で死亡しているとされ、室内における高齢者の死因の4分の1を占めるとも言われている。

コトバンクより

と書かれています。一般的にお風呂やトイレで起こるというイメージが強い方もいらっしゃると思います。

他にも、朝起きて寝室から洗面所へ顔を洗いに行く時や、朝食の準備をしに台所へ行く時にヒートショックが起きているケースもあるようです。

さて、みなさんの家の寝室。朝起きた時の温度って測ったことありますか?ヒートショックが心配で、検索してたらこのブログにたどり着いた、って人は是非測ってみてください。できればトイレも。下の表はウェザーニュースさんが2014年の1月26日、27日に調べた都道府県の寝室の温度。全部出すとちょっと多いので、温度の低い所5つと、温度の高い所5つをのせます。

 

沖縄は納得ですが、ここでもやはり暖かい方に北海道と青森がランクインしてますね。コレは本当に寒い地域ですので、一晩中暖房がかかっているということもあるかもしれませんが、そもそもの家の断熱性能がしっかりしているからだと思います。家全体がしっかり断熱されていて、魔法瓶のように温度を長く保ってくれる家を建てているから温度が下がりにくいんです。

意外なのが大分、宮崎、佐賀の九州3県の朝の温度が低い点。10℃以下です。上のイラストでも出てますが、布団の中ってだいたい30℃前後と言われています。電気毛布やアンカを使う場合はもう少し高くなります。

30℃以上の場所から20℃以上も温度差のある所へ移動しているんですね。しかも、年配の方などトイレが近い方は、この温度差に体を晒すのは1度だけではない可能性があるわけです。

お風呂に入る時の温度差はさらに大きくなります。お風呂はだいたい40℃前後。脱衣場やお風呂って、朝の寝室よりも温度が低いケースが多いです。皆さんの家の脱衣場、浴室は東西南北どの方位にありますか?その部屋は日中、太陽光が差し込みやすい部屋ですか?なかなかそんな家はないと思います。20℃近い室温のリビングから10℃以下の廊下、脱衣場を経て40℃を超えるお風呂へ。そしてまた10℃以下の脱衣場へ・・・。温度差のジェットコースターのような中に体を持って行くので、知らないうちに非常に負担がかかっているのです。

断熱工事なんてすぐできない・・・どうしよう

昨日僕の奥さんから指摘がありました。「書いてあることは良くわかるけど、読んでる人は不安に駆られるだけでどうしたらいいかわからん」と。

おっしゃる通り!失礼しました。

実は今、築30年になる鉄筋コンクリート造の寒い家に住んでいる5代目夫婦。改修した時は知識が乏しく、大した断熱処理をしなかったためチョー寒い家に住んでます。

うちで重宝しているのがこのデロンギオイルヒーターちゃん!

うちにあるのもこのタイプ。タイマーがついてて、例えば朝5時〜7時に温めて、次は17時〜23時まで温める、っていう設定ができます。だいたい2万円前後ですかね?もちろん電気代がかかりますが、火を使わないから安心して使えます。この子が脱衣場に1台、キッチンに1台の2台います。また、お風呂に入る時は服を着たまま、シャワーなどで洗い場を暖めるのも効果的です。

あと、開口部から熱の半分くらいは逃げてます。窓を取り替えるリフォームもいいですが、コストを抑えながら性能値を上げたい!という方には内窓がオススメ。いまの窓に内窓つけるだけでかなり変わりますよ。内窓工事の施工例はこちらをご覧ください→イワイガラスの内窓施工事例

あ、もちろんこれから新築やがっつりしたリフォームをお考えの方は、外皮計算(後日書きますね)をしっかりやって、キッチリ断熱材を正しく入れて暖かい家を作りましょう。このような設備機器にできるだけ頼らず、建物そのものの性能を高くしてほしいと思います。

さて、断熱性能が低くて低温になる家のリスクについてもう少し書きたいですが、相当な文字数ですので続きはまた次回に。

長いブログにお付き合いいただいてありがとうございます。

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