事件は9月4日でした・・・。

同じ町内の社長からの電話でした。「台風21号でビルのガラスが割れたので、直しに来て!」

現場に急行すると4箇所の縦線入りのワイヤガラスが部屋中に飛び散っていました。怪我をした人はなく良かったのですが、現場は5階と4階で手のつけようがない状態でした。修理をしようと、建具を動かしましたが、まったく動かない状態。外から見てみると、戸車の部分が腐食してまったく機能せず、アルミの部分が写真のように膨らんでいました。

この状態では、ガラスを入れてもまったく動かない建具になるため、もし無理に開けると落下する可能性があるため、サッシの取替えを提案させていただきました。金額的にも多くなるので、熟慮の末サッシの取替えを決断していただきました。

しかし、サッシの取替えとなると、その現場に合わせて製作をしなければならないので、日数がかかります。苦肉の策で、アルミの複合板を入れてビス止めし、木材で補強することで我慢していただきました。

メーカーにも協力していただきましたが、完成するまでは約1ヶ月かかりました。内の建具のみを取り外し、外枠を残したまま補強材を取り付けます。その内側に新しいサッシの外枠を取り付け、建具を取り付けます。同じアルミの曲げ物で隙間なく仕上げます。そして外部にコーキングを打って完成です。今回のサッシには、縦線のワイヤーガラスでは飛び散るので、網入りのワイヤーガラスを使用しました。ガラスの回りもゴムのビートでなく、シリコンで仕上げたので、もし割れても飛び散りません。

建具は指1本で動きます。私もスッキリしました。施工に当たっては、外部作業床が必要なため、こんな足場を組んでもらいました。事故なく終了してよかったです。

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